「つま先」を意識したウォーキングが効果的な理由を考えよう!

あきらんウォーク

一般にウォーキングの際に奨励される歩き方について「大きい歩幅で踵から着地」というセオリーが語られます。

それ自体は正しい歩き方だと思いますが、踵(かかと)から着地した後、次の一歩を進めるためには、どうしても「つま先」で地面を蹴らないといけません。

同じ動作を行なうにしても、意識の持ち方によって、その効果は大きく変わります。
実行していながらも「つま先で地面を蹴って」という部分は無意識にしている方が多いのではないでしょうか?

つま先を「意識して歩く」ことによって、得られる効果は大きく変わります。
今回は、そのテーマで皆さんと一緒に考えていきたいです。

「つま先」そこは神経が集中するエリア!

足の裏に人体の様々な臓器や血管、器官の神経に影響を及ぼす「ツボ」が集中しているいう話は皆さんもご存じだと思います。

足裏の中でも、とりわけ親指には大脳や小脳を刺激するツボがあります。
他にも人差し指と中指の間の付け根から4センチくらいの部分は脂肪燃焼のツボ、人差し指と親指の付け根の盛り上がった部分は食欲抑制のツボと、つま先に重要なツボが集中しているのがわかります。
目や首、肩のコリなどを解消するツボも足の前半分に集中し、つま先に意識を込めて歩けば、それらの器官にも良い刺激を与え、リラックス効果も得られるという塩梅です。

私達は普段の歩行でつま先や前足を駆使していますが、ただなんとなく、というのでは効果は浅いです。「そういう効果が得られるんだ」と明確に意識して歩くことで、無意識な動作に比べ、能動的な意識が働き、そのメリットは大いに増すと考えられます。

人は元々4足歩行の「つま先歩き」から進化した!

人間は進化の過程で2足歩行を手に入れましたが、もともとは4足歩行の動物のルーツを残しています。
いまも皆さんが可愛がっている犬さんや猫さん、はたまた動物園にいるクマさんやおサルさんなど、みんな4足歩行でつま先で歩いていますよね。

つまり人間も元来「つま先で歩く」ことが遺伝子的に刻印されており、つま先を使うことが自然の摂理、理にかなった構造になっていて、前項で述べたように、神経のツボも、その構造に則した仕組みになっているのです。
その観点からも、つま先で地面を蹴ることを「意識して」歩くことは有効な手段であると思えます。

大事な局面で人は無意識に「つま先」に力を入れる!

江戸時代の盗賊のドラマなどをみますと「抜き足・差し足・忍び足」と言います。
綿密に、神経を集中して物音を立てたくないとき、ひとはつま先歩きをするというわかりやすい例です。

想像してみましょう。
高所の吊り橋を横風に煽られビクビクしながら歩くとき、あなたはきっと、つま先に力を入れているでしょう。
他にも、寒さに震えたり、物音にびっくりしてハッとなったとき、無意識的につま先立ちになると思います。

事例をあげたら枚挙にいとまがありません。

少し乱暴な個人的見解ですが、おそらく「つま先で立つことは人間の本能」だと思います。
本能に逆らわず、つま先を意識して、それを駆使して歩くという行為に少なくともデメリットはないのです。

「つま先ウォーキング」のダイエット効果は?

「つま先立ち」という単語を目にして、で今でもパッと脳裏に浮かぶのが、子供の頃に読んだ漫画「巨人の星」です。
主人公の星飛雄馬が巨人軍に入団し、二軍の練習に参加した際、練習場の往復のバスのなかで先輩選手が立ち、若い選手が座席に座るという異様な現象に驚きます。
先輩に席を譲ろうとすると「余計なことをするな!」と怒鳴られるというエピソードです。

つまりは、こういうことなんです。
先輩はバスの往復で、揺れる車内でつま先立ちをして下半身を鍛えていて、後輩たちに対して「その鍛錬の機会を奪うな!」と怒っているというわけなのです。

原作者の梶原一騎さんの面目躍如!ともいえる秀逸なストーリーですが、真偽のほどはわかりません(笑)

そういうプロスポーツでの鍛錬は別格の話かもしれませんが、レジスタンス運動の代表的な手段であるスクワットもつま先を使った屈伸ですし、水中ウォーキングで、水圧と浮力に逆らって前へ進むとき、プールの底を親指と人差し指で強く蹴って前に進むことからも、つま先を有効に使った運動・ウォーキングはダイエット効果につながっていると考えて誤りではないと思います。

踵(かかと)を削ったサンダル、スリッパなどを履いて自宅で過ごすだけでダイエットになる、という理屈もわかります。つま先に力を入れざるを得ないからです。

つま先で歩くことのダイエット効果を明確に説明しますと
「脹脛(ふくらはぎ)鍛錬 → 血行改善 → 脂肪燃焼」という図式です。
これに前項でお示しした「足ツボ効果」が相乗してくれるわけですね。

さいごに

今回は「つま先」を有効に使ったウォーキングを「意識的に」心がけていきませんか?というテーマで、私が思いつく色々な視点で「そのメリット」を紹介させていただきました。

冒頭にも述べましたように、私たちが歩くとき、つま先を使って歩いているのは事実です。
ただ、それを「無意識」にしているのか?「きちんと効果を意識して」いるのか?によって得られる効果は大きく変わってくるのではないか?というのが今回の投げかけです。。

どうせつま先を使っているのですから「いま脳を刺激しているぞ」「いま脹脛(ふくらはぎ)が鍛えられているぞ」と意識して歩かないと勿体ないですよ。
加圧トレーニングをみてもわかるように「脳を騙す」ことによって筋肉をつける効果も大きく変動するのは明らかです。
つま先歩きも、きちんと「脳に意識させ」て、最大限の効果がだせるよう、ウォーキングを楽しんでもらえたらと思います。

それでは今回はここまでです~!

(●^-^●)

コメント

タイトルとURLをコピーしました