「銀ブラ」由来の地?「カフェーパウリスタ」でコーヒーとモンブランの巻

あきらんイート

月末の締め処理業務が金曜日に終わり、お仕事地獄からようやく解放されたワタクシ。

.今日は銀座にちょっとした用事があり出かけましたが、その要件を秒殺で済ませた後、久しぶりのマッタリ休暇の解放感も手伝って、銀座通りを西に向かって「銀ブラ」してきました。

新橋方面にてくてく歩いて銀座8丁目。

そういえば噂に聞いていたいた「銀ブラ」という言葉の由来になった喫茶店がたしか銀座8丁目にあったような??

路上でスマホを取り出し「銀ブラ 由来 カフェ」で検索したところ、なんと立ち止まって検索していたところのすぐ横が、その「カフェーパウリスタ」だったのでした。

ドンピシャ!
これはもう入るしかないでしょー(^0^)

カフェーパウリスタ!!その歴史と経緯

かっちょいいエンブレムですね!

「銀ブラ」なんて大正時代の造語なので、そうとう年季の入ったお店というイメージでしたが、見る限りは普通の純喫茶のような印象。

自宅に帰ってから年表を調べたのですが、もともと「カフェーパウリスタ」という喫茶店は明治44年に銀座に開業し、店舗を拡大して一世を風靡するも、大正12年の関東大震災で被災、いったん喫茶店としての命脈は切れていたのだそうです。

いまのお店は1970年に昔のカップやスプーンのデザインを復元して復活。
と、いうことはつまり「復刻版」の喫茶店ということなのですね。

「銀座にきて、この店でブラジルコーヒーを飲むことが「銀ブラ」だ!」という由来の説があるようですので、昔からブラジルのコーヒー豆を挽いて提供することがウリだったようですね。
ブラジルには当時の政策で日本からたくさんの移民が彼の地へ入植し、その見返りとしてブラジルからはコーヒー豆が輸入されていたそうなんです。歴史的な背景を感じられて面白いですね。

「パウリスタ」はブラジル語で「サンパウロっ子」という意味なんですって(笑)

パウリスタオールドとモンブラン!

お店のなかに入ると、本当に気分が落ち着く異空間。
ゆったりとしたソファーに座って、シャンデリアを見上げると、銀座をお散歩してきた心地よい疲れが「ほわーん」と癒される感じ。こういう雰囲気が好きで、私はどの街をお散歩しても純喫茶を探すんです。

コーヒー豆を摘む少女♪ グリーンの光沢が目に優しいです。

メニューを一瞥し「パウリスタ伝統の味!」と書いてある「パウリスタオールド」と、ケーキの中で、ショートケーキ、チーズケーキに続いて私が3番目に好きな「モンブラン」を迷わずオーダー!
1番と2番のケーキはなかったので(笑)

私はコーヒーを淹れる店員さんの仕事場の近くの席に座ったのですが、そこへ注文を伝えに来るホールの方が「オールドひとつ」「オールドふたつ」と次々に伝えにくるので、やはりここでは「パウリスタオールド」を注文して間違いはなかったようです。
もうひと種類「森のコーヒー」というのも「お店の推し」のようでしたけど。

しばし微睡んでいると、さほど待たせることもなくコーヒーとケーキをお持ちいただけました。

これが「銀ブラ」のコーヒーである「パウリスタオールド」

熱くて苦みは仄か。ミルクがついていましたが、味をごまかしては勿体ないので最後までブラックで頂きました。
お代わりもらおうか?かなり迷いましたが予算の関係で(笑)今回はやめときました。美味!

そして「モンブラン」です。

とにかく上に搭載されているマロンでかっ!
まず、このマロンを瞬殺で頂いて、モンブランの外側の螺旋状のクリームをスプーンで包むと程よく固いです。
私はここが固いのが好きなんです。なかのクリームが柔らかいから、そのギャップ、というかコントラストが楽しめるんです。

モンブランはその形状通り、アルプス山脈のモンブランを模したことからその名前が付けられています。
モンブランには、黄色いモンブランと茶色いモンブランの2種類がありますが、このお店は茶色いモンブランなんですね。

余談ですが、黄色いほうは、よくコンビニやスーパーでもおなじみですよね。
これ、実は日本人が開発した甘露煮の和製モンブラン。
そういえばお節料理の栗きんとんの味を彷彿とさせる、といえば同意してくださる方もいるかもしれません。。
自由が丘の「モンブラン」というお店の店主が、この黄色いモンブランを商標登録しないで、日本全国の職人さんに広く作ってもらう道を選んでくれたのだそうです。日本ではヨーロッパ製の茶色いモンブランよりも黄色いモンブランのほうが主流なのだそうですよ。

私は日本人のそういう「商売抜き」の心根が好きなので実は黄色い日本のモンブランを誇りに感じていて、ファンなのです。

あ!ついつい脱線して「モンブラン愛」を語りすぎてしまいました・・(-0-;)

この「パウリスタの茶色いモンブラン」も、もちろん大好きな味でした!底辺がクッキー風になっています。
最後にコーヒーと一緒に口の中で溶かしながら完食!まいうーでした。

お皿のエンブレムも鮮やか!

見よ!これが「銀ブラ証明書」なのだ

コーヒーとケーキを美味しく戴いて、レジでお会計をするところにポイントをハンコで押してもらうカードが置いてあります。
このカードを開いてみますと「銀ブラ証明書」と書いてありました(笑)

私は単に「また来よう!今度は「森のコーヒー」というのを飲んでみたい」と思ったので、たまたまレジにあるカードの束を手に取ったのですが
黙っていたらもらえませんので、もしもこのお店で「銀ブラ」の記念を!と思う方は、忘れないでレジで1枚引っこ抜いてくださいね。

究極の余談 「銀ブラ」の由来 諸説について

この「カフェーパウリスタ」のコーヒーとモンブラン、とっても美味しかったです。純喫茶の静かな、時がゆっくり流れる雰囲気も味わえました。
私はそれだけで満足なので、いわゆる「銀ブラ」の由来がこのお店の主張通りであるか否か?は正直どーでもよいのですが、自宅に帰って「銀ブラ」をウィキペディアで検索してみたら、どうも「銀ブラ」の由来については諸説入り乱れており、このお店の証明書に書いてある主張は趨勢としては旗色が悪いみたいです。
詳しいことはウイキペディアに書いてあるので、真偽も知らない私がそれをなぞってこのブログに書いても仕方がないです。割愛します。

まあ一応そういう論争があるので、この記事の題名にも「由来の地?」とハテナ入れさせてもらいました。

ただ、ひとつ言えることは、月末の締め処理業務でずっと仕事モードで追い詰められていた私が、今日はいちにち銀座をぶらぶらする「銀ブラ」をして楽しかったということ。
そしてこの「カフェーパウリスタ」で美味しいコーヒーとモンブランを満喫したこと。
これには諸説ありません。真実はひとつ。至福のひとときでした。

それでは、また~(●^-^●)

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